睡眠外来で働いている看護師は、睡眠障害の種類について知っておくことが重要となる。睡眠障害の種類の中でも、特に多くの患者が発症しているのが概日リズム睡眠障害だ。これは、睡眠の経過自体には特別の異常が見られないものの、入眠時刻と覚醒時刻が一般の人と比べて乖離している症状を指す。例えば、どうしても夜は眠れず、昼は起きているのが難しいという人は、この概日リズム睡眠障害にあたる。夜勤をしていて、意図的に入眠時刻や覚醒時刻をずらしている場合はこの病には当てはまらない。寝たくても寝られない、どうしても朝に起きられないなどであれば、概日リズム障害を発症している可能性がある。

また、睡眠時随伴症も睡眠障害の1つだ。これは睡眠の経過中に起こる心身機能の異常であり、睡眠時に寝たまま歩いてしまうことや、悪夢を慢性的に見てしまうことも睡眠時随伴症に含まれる。睡眠時随伴症を患っている患者は、精神的な病を併発しているケースも多いので、看護師はそのケアを行うことが重要だ。精神に起因する睡眠障害には、入眠困難や中間覚醒、早朝覚醒などが含まれている。

単に眠りづらいことと睡眠障害としての入眠困難は全く異なっており、医師の診断をもって確定する。しかし、例え睡眠障害でなかったとしても、睡眠に悩みを抱え続けている人は少なくない。看護師はそれぞれの患者の悩みに寄り添い、睡眠の問題を解決できるように日々サポートする必要がある。その際に、睡眠障害の種類を頭に入れておくことが大切だ。

 
 

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